質問内容
前線解析で、上昇流場を通るのが基本だと思うのですが、たまに過去問の解答で下降流域を通ることがありますが、なぜでしょうか。
理由は2つあります。
①見ている高さが異なるため
前線解析は850hPa面で行うことが多いです。一方で鉛直流は700hPa面を見ることが一般的です。活動の弱い前線だと、上昇流が700hPa面まで及んでいない可能性があります。
②カタフロントの可能性
寒冷前線の場合は、上空の寒冷前線が地上の寒冷前線より先に進む「カタフロント」というものがあります。この場合は地上寒冷前線の上空は下降流が卓越することがあります。過去に実技試験で出題されたことがあります。(2022.12)