独自数値予報モデルシステム SACRA
SACRAとは
日本気象株式会社(以下、日本気象)は、数値予報システムThe forecast Simulator for AtmospheriC Research and Analysis(SACRA)を独自に開発しました。
数値予報は、物理方程式から気温や風などの時間変化をコンピュータで計算し、将来の大気状態を予測する手法です。防災上重要である発達した積乱雲に伴う集中豪雨などの激しい気象現象の予測は、非常に詳細な(高解像度の)大気を予測しなければなりません。そのような高解像度数値予報は、計算量が膨大なため、従来はスーパーコンピュータなどの大型計算機が必要でした。しかしながら、最近では、計算機能力の発達により、大型計算機を用いなくとも高解像度数値予報が可能になってきました。日本気象では、クラスタ・コンピューティングを活用した比較的小規模な計算機資源でSACRAを開発し、日本全国をメソ・スケール(水平距離で数km〜数百km)で解像する数値予報を実現しました。
SACRAは、集中豪雨などの予報に用いることができるだけでなく、数値予報モデルを独自にカスタマイズしているため、様々な事象に応用できます。これにより、気象庁から提供される数値予報モデルデータだけでは行えなかったオリジナルの気象予測手法を開発したり、より高度な技術を持った新しい予報を行ったりすることが可能になりました。
使用モデル
大気状態を予測するための物理方程式で書かれたプログラム群を数値予報モデルと呼びます。SACRAでは、米国大気研究センターNCARや米国海洋大気庁NOAAの米国環境予測センターNCEP、米国空軍気象局AFWA、オクラホマ大学などが連携して開発している、メソ気象モデルWRF(Weather Research and Forecasting)modelを用い、日本域を予報するように設定しました。
WRF(Weather Research and Forecasting)model HP ≫
解析・研究
日本気象では、WRFモデルの予報の特徴や開発課題の把握のために、予報精度の統計的検証や事例解析を行っています。 そして、様々な気象学的研究、特に防災情報や地球環境保全に関わる社会的に重要で実用的な研究を行い、予報技術の更なる高度化を目指します。
これらの研究は、大学等研究機関とともに専門性を兼ね備えた技術開発を行いたいと考えております。
共同研究や研究目的でのデータの利用を希望される方は、お気軽にご相談ください。
これまでの学会発表:
日本気象学会2010年度秋季大会 (
511K)
事例紹介
気象予測モデルWRFによる大気環境場の3次元シミュレーション
SACRAの予報を利用したサービス・コンテンツ
予報監視サポート
気象に起因する多くの企業リスクの回避・軽減のためのコンサルティングサービスです。ピンポイントの強風・降雨予測、路面凍結や気温変化、結露などの予測にSACRAを利用しています。予報監視サポートの詳細へ
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