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総合気象数値計算システム「SACRA」SACRA

SACRA概要

SACRAとは

SACRA (The System for AtmospheriC Research and Analysis) は、数値予報モデル、入出力データの取得・配信、各種データの解析などを行う総合気象数値計算システムです。
各サーバーの管理を含め、全ての工程を自社で開発・運用しています。運用に関わるサーバーは全て、電源管理や空調管理が行われているデータセンターに設置しており、災害等に強いシステムを構築しています。

数値予報モデル

弊社の数値予報モデルは、主に米国研究機関で開発されているWRFモデル(Weather Research and Forecasting model)を用いています。
WRFモデルは近年、高性能で扱いやすいことから、様々な分野で利用されています。
そのWRFモデルを利用用途(時空間スケール等)に合わせてカスタマイズし、日々安定した計算を行っています。

データ取得・管理

気象庁等外部から数値予報モデル及び観測データを取得するシステムがあります。
また、SACRAの全サーバーを管理する総合運用監視システムもあります。
サーバーの稼働状況やログ監視、セキュリティ監視等を自動的に行う他、技術者が常に監視しています。

解析

各種ガイダンス(数値予報の出力値から算出される気象情報等のデータ)や予報プロダクト(指数情報等、解析によって算出されるデータ)の解析の必要なデータを作成するシステムがあります。
ここでは、WRFモデルデータや気象庁等外部から配信されるデータ(GRIB,GRIB2,BUFR等の形式)のデコードや解析、天気図等作成を行います。

アーカイブ

気象データはビッグデータと呼ばれるほど膨大な容量になります。
過去のデータを用いて解析することもあるため、SACRAで用いる全てのデータを保存しておくファイルサーバーは、大容量かつ障害耐性の強いものでなければなりません。
もちろん、冗長化されたファイルサーバーを構築し、データを失わないシステムになっています。

配信

SACRAで作成した様々なデータを整形して、弊社気象予報士の元へ届けられます。
そして、お客様のサーバーへ配信したり、認証機能を持った弊社サーバーへ取得できたりするシステムが
あります。また、利用用途に合わせた条件設定を行い、メール配信も行います。
SACRA概要