総合気象数値計算システム「SACRA」SACRA

事例紹介(大気環境場の3次元シミュレーション)

2012年5月6日の茨城・栃木の竜巻事例

サイバネットシステム株式会社のAVS/Expressの開発に技術協力しました。
サイバネットシステム株式会社 HP

気象予測モデルWRFを用いた数値予報(水平格子間隔5km,54時間先まで)について、初期時刻2012年5月5日12UTC(世界標準時)の計算結果を3次元可視化した。

水蒸気量と3次元風ベクトルの分布


竜巻発生時刻(5月6日03UTC)付近において、関東平野に流れ込む下層の湿潤な南西風があり、多量の水蒸気が供給されている様子がわかる。

海面からの水蒸気フラックス(ベクトル)と大気の水蒸気分布(断面図)


関東平野に流れ込む下層の大量の水蒸気は、日本の南海上で海面から大気へ供給されて南西風に乗ってやってきている。

相当温位の3次元断面図(等値面)


下層では、大量の水蒸気を含んだ高相当温位の空気が関東平野に流れ込んでいるが、 上層では、トラフに伴った低相当温位の空気がちょうど関東地方上空を通過するタイミングで、下層と上層の相当温位の傾度が非常に大きくなっている。
関東平野では、非常に強い対流不安定な環境場が形成されており、強い上昇流を伴う積乱雲が発達しやすい状況にある。

動画提供:サイバネットシステム株式会社