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桜の開花傾向と予想結果の検証(2018年速報)

2018年3月30日

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日本気象株式会社は、北海道から鹿児島まで全国約1000か所について、2018年の桜の開花・満開予想を行っています。 3月27日時点で気象庁による開花が発表された東日本・西日本の35地点について、開花傾向と予想精度の検証を行いました。
主要都市の桜開花予想の精度
2018年の桜の開花傾向
東日本・西日本における気象庁標本木(ソメイヨシノに限る)の2018年の開花傾向を表1に示します。
東・西日本の気象庁標本木の開花傾向毎の地点数
表 1 東・西日本の気象庁標本木の開花傾向毎の地点数
・東日本・西日本とも平年より早いか、かなり早い開花傾向だった
・秋から冬にかけての厳しい寒さで休眠打破の時期が早まり、3月の高温も相まって開花時期が全国的に早まった
主要都市の精度検証
主要都市の開花予想の精度
表2 主要都市の開花予想の精度
・東京、名古屋、福岡は、第1回から第7回を通して、誤差±3日以内を維持
・京都、大阪、高知は、予想の序盤はやや誤差が大きかったものの、第5回以降は誤差±3日以内に改善

第1回発表からの全地点の開花予想日とその検証結果については下記をご覧ください。
第1~8回発表の開花予想日全データ(PDF)
開花発表済みの全地点の精度検証
日本気象及び桜の開花予想を行う民間気象会社3社の開花予想精度の推移を示します。
(※気象庁標本木についての予想を行っていない会社も含まれます。)
東・西日本の開花予想の精度
図1 東・西日本の開花予想の精度
・第1回から開花直前まで誤差4.5日以内を維持
・第2回(2/1)発表で一時的に精度がやや悪化するが、次第に改善していき、
 開花ラッシュ直前では誤差約1.6日

1、2月の精度について
今シーズンは秋から冬にかけて厳しい寒さが続きました。この寒さで休眠打破がどれだけ早まったのかを正確に把握できたかどうかが、早い時期での精度を左右したと考えています。特に、関東地方、中部地方、中国地方瀬戸内海側などでは休眠打破の早まりが顕著で、1, 2月の発表で平年より早くなるという予想を出せていたことが序盤での精度につながりました。

※ 精度の指標として、平均絶対誤差 (Mean Absolute Error) を用いています。
平均絶対誤差は、各地点の予測誤差の絶対値の合計を全地点数で割ったものです。