2025年桜の開花・満開予想(第12回)を発表
2025年4月10日
日本気象株式会社は、4月10日に2025年第12回桜の開花・満開予想を発表しました。北海道から鹿児島までの全国約1,000か所のソメイヨシノについて、今年の開花・満開予想を行っています。
すべての地点の開花・満開予想日や、桜の生長過程がわかる開花メーターは、お天気総合サイト「お天気ナビゲータ」にて掲載しています。次の発表は4/17の予定です。
すべての地点の開花・満開予想日や、桜の生長過程がわかる開花メーターは、お天気総合サイト「お天気ナビゲータ」にて掲載しています。次の発表は4/17の予定です。
2025年の桜の開花傾向について

[2025年4月10日発表]
東日本・西日本では平年並みの開花・満開、北日本では平年より早いかかなり早い開花に
今シーズンは全国的に休眠打破の時期は平年より遅くなった見込みです。北日本では休眠打破後にその遅れを取り戻しましたが、東日本・西日本では休眠打破の遅れの影響が響いた見込みで、
開花・満開時期は概ね平年並みとなりました。この一週間で、東北地方南部でも開花が観測されました。また東日本・西日本では満開が続々と観測されました。3月下旬の開花ラッシュ以降、気温が平年より低く推移した影響で見頃の期間も長く楽しめる見込みです。 開花前線は東北地方を北上中で 、まもなく東北地方北部に到達するでしょう。
[東日本・西日本]
東日本では、10月は平年よりかなり高め、11月は平年より高め、12月は平年並み、1月は平年より高め、2月は平年並み、3月は平年より高めの気温でした。
西日本では、10月から11月にかけては平年よりかなり高め、12月から1月にかけては平年並み、2月は平年よりかなり低め、3月は平年より高めの気温でした。10月から11月にかけての高温の影響で休眠打破の時期は1週間程度遅れた見込みです。 今後一週間は、平年より高めの気温が予想されています。
満開時期は、東日本・西日本ともに平年並みでしょう。
[北日本]
10月は平年よりかなり高め、11月は平年より高め、12月は平年より低め、1月は平年よりかなり高め、2月から3月にかけては平年より高めの気温でした。
10月から11月にかけての気温が高かったため、休眠打破の時期は1週間程度遅れた見込みです。
4月は平年よりかなり高めの気温が予想されています。
開花時期は平年より早いか、平年よりかなり早いでしょう。
2025年の主な都市の桜開花・満開予想日
都市 | 開花予想日 | 開花平年差 | 満開予想日 | 満開平年差 | 平年開花日 |
---|---|---|---|---|---|
札幌 | 4/24頃 | -7日 (平年よりかなり早い) | 4/28頃 | -8日 | 5/1 |
青森 | 4/19頃 | -3日 (平年より早い) | 4/23頃 | -3日 | 4/22 |
仙台 | 4/4開花 | -4日 | 4/10満開 | -3日 | 4/8 |
東京 | 3/24開花 | 0日 | 3/30満開 | -1日 | 3/24 |
金沢 | 3/29開花 | -5日 | 4/6満開 | -2日 | 4/3 |
長野 | 4/8開花 | -3日 | 4/14頃 | -2日 | 4/11 |
名古屋 | 3/26開花 | 2日 | 4/4満開 | 2日 | 3/24 |
京都 | 3/27開花 | 1日 | 4/5満開 | 1日 | 3/26 |
大阪 | 3/27開花 | 0日 | 4/4満開 | 0日 | 3/27 |
和歌山 | 3/26開花 | 2日 | 3/30満開 | -4日 | 3/24 |
広島 | 3/26開花 | 1日 | 4/2満開 | -1日 | 3/25 |
高知 | 3/23開花 | 1日 | 3/28満開 | -2日 | 3/22 |
福岡 | 3/25開花 | 3日 | 3/28満開 | -3日 | 3/22 |
鹿児島 | 3/24開花 | -2日 | 4/7満開 | 2日 | 3/26 |
全都道府県の開花・満開情報はこちらをご覧ください。

地方ごとの桜開花傾向について
地方 | 概況 |
---|---|
北海道地方 | 開花は、平年より早いか、平年よりかなり早い10月は平年よりかなり高め、11月は平年より高め、12月は平年より低め、1月から2月にかけては平年よりかなり高め、3月は平年並みの気温でした。4月は平年よりかなり高めの気温が予想されるため、開花は、平年より早いか、平年よりかなり早い。 |
東北地方 | 既に満開となったところがあります 開花は、平年より早い 満開は、平年より早い10月は平年よりかなり高め、11月は平年より高め、12月は平年より低め、1月は平年より高め、2月は平年並み、3月は平年よりかなり高めの気温でした。4月は平年より高めの気温が予想されるため、開花は、平年より早い。 |
関東・甲信地方 | 平野部では既に満開を迎えています 長野の開花は、平年並み10月は平年よりかなり高め、11月は平年より高め、12月は平年並み、1月は平年よりかなり高め、2月は平年並み、3月は平年より高めの気温でした。今後一週間は平年より高めの気温が予想されるため、長野の満開は、平年並み。 |
北陸地方 | 既に満開を迎えています |
東海地方 | 既に満開を迎えています |
近畿地方 | 既に満開を迎えています |
中国地方 | 既に満開を迎えています |
四国地方 | 既に満開を迎えています |
九州地方 | 既に満開を迎えています |
開花メーター
桜の花の元になる花芽は開花前年の夏につくられ、休眠・覚醒(休眠打破)・生長を経てはじめて開花します。
「開花メーター」は、春に開花するまでの過程も楽しむために、現在桜が開花・満開を迎えるまでのどの段階にあるかを視覚化した、日本気象独自の情報です。
桜開花メーターについて(pdf)


日本気象の桜開花予想の方法について
桜の開花の仕組み
桜の開花・満開時期を左右するのは、前年の秋からの気温の推移です。桜の花の元となる花芽は開花前年の夏につくられ、
①休眠 ②生長
の2つの過程を経て開花に至ります。花芽は形成されてもすぐには生長せずに、まず休眠に入ります。これは寒く日も短い冬を生き抜くためのもので、桜以外でも温帯の植物の多くに見られる性質であり、冬を前に自ら葉を落とし生命活動を最低限に抑えます。そして、秋から冬にかけて一定の低温(-5~15℃)にさらされると春が近づいていることを感知して覚醒(休眠打破)します。休眠打破後は生長段階に入り、春先の気温の上昇に伴い開花へ向かって生長していきます。この段階になると気温が高いほど生長の度合いも大きくなります。
休眠中は花芽に見た目の変化は現れませんが、生長段階に入り開花が近づいてくると花芽は徐々に膨らみ始め、次第に花芽の先が黄緑がかってきて、開花直前には花びらが垣間見えるようになります。
①休眠 ②生長
の2つの過程を経て開花に至ります。花芽は形成されてもすぐには生長せずに、まず休眠に入ります。これは寒く日も短い冬を生き抜くためのもので、桜以外でも温帯の植物の多くに見られる性質であり、冬を前に自ら葉を落とし生命活動を最低限に抑えます。そして、秋から冬にかけて一定の低温(-5~15℃)にさらされると春が近づいていることを感知して覚醒(休眠打破)します。休眠打破後は生長段階に入り、春先の気温の上昇に伴い開花へ向かって生長していきます。この段階になると気温が高いほど生長の度合いも大きくなります。
休眠中は花芽に見た目の変化は現れませんが、生長段階に入り開花が近づいてくると花芽は徐々に膨らみ始め、次第に花芽の先が黄緑がかってきて、開花直前には花びらが垣間見えるようになります。
予測の方法について
桜の開花・満開予想には、ソメイヨシノの開花・満開時期を予測する過去の研究を基に考案した、日本気象株式会社独自の予測式を用いています。
秋から冬にかけての低温や、桜の生長状態、積算温度を計算し、予想地点ごとの過去データをもとに、その地点の開花・満開の予想日を算出しています。
開花・満開予想日について
開花・満開予想日は、気象庁標本木の観測基準に基づいており、「標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日を開花日、標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日を満開日」として予想を行っています。
「お天気ナビゲータ 桜ナビ」

「お天気ナビゲータ 桜ナビ」では、全国約1,000か所の開花・満開予想や開花メーターなど豊富な情報を提供しています。「お天気ナビゲータ」は約200万人の方が利用する天気防災サイトです。
「お天気ナビゲータ 桜ナビ」

情報のご利用について
日本気象では、桜以外にも、紅葉見頃予想や梅の開花予想などの季節ごとの情報や、星空指数や登山予報など様々な情報を開発、データを提供します。ご利用については、お気軽にお問い合わせください。
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