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2016年の桜の開花傾向と開花・満開予想結果

2016年6月7日

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日本気象株式会社は、1月14日から北海道から鹿児島までの全国約1000か所の桜の名所、及び各都市のソメイヨシノについて、2016年シーズンの桜の開花・満開予想を行いました。 そのうち気象庁が開花・満開の発表を行っている地点について、予想技術の向上のため開花傾向と予想精度を検証しました。 1月14日の第1回発表は、国内で最も早い桜開花予想の発表となりました。
2016年の桜の開花傾向
全国的に11月以降は平年と比べて高めの気温が続きました。 2016年シーズンの桜の開花は、北日本は平年よりかなり早い、東日本は平年より早い、西日本は平年並みの開花傾向でした。
冬でも比較的温暖な太平洋沿岸部や九州南部では、この暖冬による休眠打破の遅れが大きかったため、他の地域よりも開花がやや遅れました。これによって、暖冬の年に特有の開花前線が南下する現象が見られました。
気象庁標本木の開花傾向毎の地点数
気象庁標本木の開花傾向毎の地点数
2016年の主要都市の精度検証
日本気象の東京の開花予想は、第1回発表、開花直前の第8回発表ともに誤差が1日となり、第2~7回発表でも誤差は悪化せず安定した結果となりました。 平年と比べてもかなり早い開花となった札幌・仙台については、第1回発表時から早咲きの傾向を予想できており、回を重ねる毎に誤差は小さくなっています。 東日本・西日本の都市では、第1回発表では誤差は5日以内と精度の高い結果となりました。その後2月の発表では一時的にやや精度が悪化するものの、3月以降は持ち直し精度は徐々に良くなっていき、第8回での各都市の誤差は0~4日でした。 今年は実際よりもやや遅めに予想が出る傾向となりましたが、これは暖冬による休眠打破の遅れをやや過大評価したためです。
2016年第1回発表(1/14)の予想結果
2016年シーズンの開花日と予測誤差
日本気象及び桜の開花予想を行う民間気象会社4社の気象庁標本木(ソメイヨシノに限る)の開花予想精度を示します。精度のグラフが点線になっている部分は、全48地点のうち、開花時期の遅い北日本や山間部の地域など、予想が発表されていない地点があることを示しており、吹き出しの数字は発表された地点数を示しています。
各社の気象庁標本木の開花予想精度比較
各社の気象庁標本木の開花予想精度比較
1月の時点で全地点の発表を行っているのは日本気象のみでしたが、第1回発表時の誤差は約2.9日と良い精度が出ています。また第2回発表以降も誤差4日以内を安定して推移しています。開花の迫る3月に入ると各社とも精度が良くなっていき、日本気象も誤差は約2日程度まで小さくなっています。 このように、日本気象の開花予想では、昨年と同様にシーズンを通して安定して良い精度を維持しながら予想できていることが確認できました。

※ 精度の指標として、平均絶対誤差 (Mean Absolute Error) を用いています。
平均絶対誤差は、各地点の予測誤差の絶対値の合計を全地点数で割ったものです。

さらに詳しい精度検証結果については、下記の資料をご覧ください。
桜の開花・満開予想 -2016年シーズンの精度検証-
桜の開花・満開予想 -昨シーズン(2015年)の精度検証-
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