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昨シーズンの桜の開花傾向と開花・満開予想結果

2018年1月19日

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日本気象株式会社は、北海道から鹿児島まで全国約1000か所の桜の名所、及び各都市のソメイヨシノについて、2017年1月18日から昨シーズンの桜の開花・満開予想を行いました。 そのうち気象庁が開花・満開の発表を行っている地点について、予想技術の向上のため開花傾向と予想精度を検証しました。
詳しい精度検証結果は、下記の資料をご覧ください。
桜の開花・満開予想 -2017年シーズンの精度検証-(PDF)
2017年の桜の開花傾向
気象庁標本木の開花傾向毎の地点数
2017年は、北日本は平年より早い、東日本は平年並み、西日本は平年より遅いという開花傾向でした。
北日本では10月下旬から11月下旬まで平年の気温を下回ることが多く、休眠打破は平年より早まりました。休眠打破後も平年並みかやや高い気温だったため生長も早く進み、平年より早い開花となりました。
東日本では秋から冬にかけては、10月上旬に暖かく、11月上旬に厳しい冷え込みがありましたが、それ以外の期間は概ね平年並みの気温で、休眠打破の時期も平年並みでした。休眠打破後は平年並みかやや高めの気温を推移し、平年並みの開花傾向になりました。
西日本では暖冬の影響で休眠打破の時期が遅れ、また休眠打破後も開花直前の3月中旬から下旬にかけて気温が上がらず、開花は平年よりも遅れる結果となりました。特に、元々温暖な九州地方では休眠打破の遅れが大きかったため開花時期の遅れも顕著で、中でも鹿児島では平年よりも10日遅く、観測史上最も遅い開花となりました。
全国に先駆けて東京で3月21日に開花しましたが、それ以降3月24日まで開花した地点はなく、3月25日に2地点が開花したのを皮切りに本格的に開花が始まり3月末から4月の初めにかけて開花のピークを迎えました。満開も開花同様東京の4月2日が最初で、それ以降続々と他の地点も続き、4月7日にピークを迎えています。
2017年日本気象の開花予想の精度検証結果
2017年第1回発表の予想結果
2017年シーズンの開花日と第1回発表の予測誤差
平年より早い開花となった北日本では、札幌は第1回発表では誤差6日でしたが、次第に改善していき第8回時点では誤差2日、開花直前の第13回では誤差1日でした。仙台では第1回から開花直前まで誤差4日以内を推移しており、開花直前の第10回では誤差0日でした。
東日本では、東京の開花予想は、第1回時点で誤差1日、その後も誤差2日以内を維持し開花直前の第7回では誤差0日で予想できていました。名古屋では、序盤の第1~3回までは最大で誤差が5日ほどありましたが、それ以降は精度が良くなっていき、開花直前の第8回では誤差0日でした。
平年より開花が遅れた西日本の都市では、序盤の2月中旬までは最大で誤差が5日ありましたが、それ以降は精度は徐々に良くなっていき最終的には2日以内に収まっていました。鹿児島では観測史上最も遅い開花となりましたが、第1回予想時点から平年よりかなり遅くなる開花傾向を予想できていました。
各主要都市の開花直前の発表では、誤差0日で予想できていた地点が多く、それ以外の地点でも誤差は最大で2日でした。
気象庁標本木(48地点)の予想精度
気象庁標本木(48地点)の予想精度
第1回発表時点から、気象庁標本木の開花予想誤差は約3.2日となっており、2月中旬の第3回で一度約3.9日まで精度が悪化するものの、それ以降は開花が近づくにつれて概ね精度が良くなっていきます。この傾向は、満開予想の誤差の推移についても同様です。開花ラッシュが始まる直前の第8回での開花予想の誤差は約1.7日となりました。

※ 精度の指標として、平均絶対誤差 (Mean Absolute Error) を用いています。
平均絶対誤差は、各地点の予測誤差の絶対値の合計を全地点数で割ったものです。

【お問合せについて】
本件に関するお問合せにつきましては、こちらのお問合せフォームまたは、電話 06-6567-2222 にて承っております。