日本気象株式会社は、北海道から鹿児島まで全国約1000か所の桜の名所、及び各都市のソメイヨシノについて、2017年1月18日から昨シーズンの桜の開花・満開予想を行いました。
そのうち気象庁が開花・満開の発表を行っている地点について、予想技術の向上のため開花傾向と予想精度を検証しました。
平年より早い開花となった北日本では、札幌は第1回発表では誤差6日でしたが、次第に改善していき第8回時点では誤差2日、開花直前の第13回では誤差1日でした。仙台では第1回から開花直前まで誤差4日以内を推移しており、開花直前の第10回では誤差0日でした。
東日本では、東京の開花予想は、第1回時点で誤差1日、その後も誤差2日以内を維持し開花直前の第7回では誤差0日で予想できていました。名古屋では、序盤の第1~3回までは最大で誤差が5日ほどありましたが、それ以降は精度が良くなっていき、開花直前の第8回では誤差0日でした。
平年より開花が遅れた西日本の都市では、序盤の2月中旬までは最大で誤差が5日ありましたが、それ以降は精度は徐々に良くなっていき最終的には2日以内に収まっていました。鹿児島では観測史上最も遅い開花となりましたが、第1回予想時点から平年よりかなり遅くなる開花傾向を予想できていました。
各主要都市の開花直前の発表では、誤差0日で予想できていた地点が多く、それ以外の地点でも誤差は最大で2日でした。
第1回発表時点から、気象庁標本木の開花予想誤差は約3.2日となっており、2月中旬の第3回で一度約3.9日まで精度が悪化するものの、それ以降は開花が近づくにつれて概ね精度が良くなっていきます。この傾向は、満開予想の誤差の推移についても同様です。開花ラッシュが始まる直前の第8回での開花予想の誤差は約1.7日となりました。
※ 精度の指標として、平均絶対誤差 (Mean Absolute Error) を用いています。
平均絶対誤差は、各地点の予測誤差の絶対値の合計を全地点数で割ったものです。
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