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2018年シーズンの桜の開花傾向と開花・満開予想結果

2018年6月11日

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日本気象株式会社は、北海道から鹿児島まで全国約1000か所の桜の名所、及び各都市のソメイヨシノについて、2018年1月18日から全13回に渡って桜の開花予想・満開予想を行いました。予想技術の向上のため開花傾向と予想精度を検証しました。
2018年シーズンは、厳冬・暖春のため全国的に早い開花となりました。開花予想の精度は1、2月時点では誤差4~5日程度でしたが、3月以降は改善していき、開花ラッシュ直前には誤差約2日で予想できていました。
詳しい精度検証結果は、下記の資料をご覧ください。
桜の開花・満開予想 -2018年シーズンの精度検証-(PDF)
2018年の桜の開花傾向
全国的に、昨年の秋から冬にかけて平年より気温が低く、3~4月は平年より気温が高い傾向でした。
気象庁標本木(ソメイヨシノに限る)の2018年の開花傾向を示します。
気象庁標本木の開花傾向毎の地点数
気象庁標本木の開花傾向毎の地点数
・全国的に平年より早いか、かなり早い開花傾向
・東日本・西日本では、秋から冬にかけての厳しい寒さで休眠打破の時期が早まり、さらに休眠打破後は3月が高温だったため、早い開花に
・北日本では、休眠打破の時期は平年並みだったものの、3月以降の気温が高く、生長が速く進んだため、早い開花に

予想精度
主要都市の予想精度
第1回から第13回までの全国主要都市の開花予想の誤差を示します。
主要都市の開花予想誤差
主要都市の開花予想誤差
・札幌、仙台では、発表序盤には3, 4月の高温を予想できておらず、誤差が大きかった
・東京、名古屋、福岡では終始誤差3日以内を維持し、安定した予想ができていた
・京都、大阪では発表序盤ではやや誤差が大きかったが、3月以降誤差2日以内に

全地点の予想精度
第1回発表(1月19日)から開花ラッシュが始まる直前の第7回発表(3月15日)までの精度の推移を示します。
気象庁標本木(48地点)の予想精度
気象庁標本木(48地点)の予想精度
桜の名所(約900地点)の予想精度
桜の名所(約900地点)の予想精度
・予想序盤(1, 2月発表分)では、開花予想誤差が気象庁標本木で4~5日程度、桜の名所では5~6日程度だった
・3月以降は精度が改善し、開花直前には気象庁標本木約2.2日、桜の名所で約2.6日
・予想序盤は満開予想の方が開花予想よりもやや誤差が大きい

予想精度比較
当社の桜の開花予想の技術を把握するために、各社が発表した開花予想のデータを基に精度の検証を行いました。
気象庁標本木の開花予想精度
気象庁標本木の開花予想精度
・日本気象の特徴は、予想序盤から最後まで比較的安定して精度が良いところ
・3月以降は各社とも精度が向上し、日本気象も誤差2日程度に収束

※ 精度の指標として、平均絶対誤差 (Mean Absolute Error) を用いています。
平均絶対誤差は、各地点の予測誤差の絶対値の合計を全地点数で割ったものです。