FLiDAR WindSentinel™(AXYS Technologies社)
センサー&テクノロジー

FLiDAR WindSentinel™ (AXYS Technologies)

FLiDAR WindSentinel™

WindSentinel™は世界最先端の風力資源評価ブイです。ドップラーライダーを使用して風車のハブ高さとブレードの範囲の風速・風向を正確に測定します。WindSentinel™を導入して資源評価を行うことで、着床式洋上風況マスト建設に伴う高コストを削減することが可能です。

WindSentinel™は、業界標準のドップラーライダーであるZephIRとWINDCUBEを使用しており、過酷な環境下でのデータ欠落を低減するために設計された、冗長性電源、データ収集システム、テレメトリーによってサポートされています。標準システムでは、ドップラーライダーによる風況データ以外にも、波や潮流などを含む、気象・海象データを全て収録します。WindSentinel™は、発電機システムと40個の鉛蓄電池を利用した唯一のシステムで、再生可能エネルギー電源の供給が停止した場合でも確実に動作するため、市場で最も信頼性の高いシステムとなっています。

WindSentinel™は、洋上観測塔に対する12件以上の独立認証の実績があり、世界の第一線で活用されています。台風や台湾周辺のモンスーンの影響下においても、信頼性の高いデータを記録し、日本の海域においても安定した運用が可能です。国内の洋上風力発電開発においても、複数の実績を積んでいます。気象・海象データ以外にも、水質、鳥やコウモリの監視が可能なことから、発電所候補地の環境評価にも有効です。

  • 洋上風力資源評価コストを削減
  • 過酷な海洋環境下でも動作するよう設計された、実績あるプラットフォーム
  • 不確実性4%以下
  • 825か月以上の商用利用実績
  • 95%以上の年間データ入手可能
  • Carbon Trustの認証取得
WindSentinel

機器仕様

測定項目(標準)
  • 風速
  • 気圧
  • 気温・相対湿度
  • 日射量
  • 波高・波向・波周期
  • 流速・流向
  • 水温
  • 伝導率
  • 塩分濃度

測定項目(オプション)
  • コウモリ
  • 水質
  • その他可能なセンサーによるもの
WindSentinel

AXYS Technologiesとの基本合意契約締結について

日本気象株式会社は、2019年3月6日、AXYS Technologies Inc.(本社:カナダ、CEO:PS Reilly)と、洋上観測技術の向上と普及を目的として、基本合意契約を締結しました。日本気象とAXYSは、FLiDAR WindSentinel™を用いた、低コストで高品質な、洋上資源評価等における気象・海象観測システムの国内への導入を推進いたします。日本気象は、当システムの測定データを用いることで、水深の深い海域の多い日本の洋上風力発電において、高精度な発電量評価やコンサルタントサービスを実現するとともに、今後国内における洋上風力発電導入拡大に貢献いたします。

AXYS Technologie

AXYS Technologies Inc.について

AXYS Technologies Inc.(以下 AXYS)は、洋上風力資源評価、リアルタイム気象予報、熱帯から極地までの環境モニタリングなど、海洋に焦点を当てた様々なアプリケーションのための革新的な技術を開発する世界的なリーダー企業です。世界中で48年以上の高度な海洋技術による実績があります。AXYSのシステムやサービスは、沖合の過酷な海洋環境下において信頼性と耐久性が認められており、費用対効果の高い技術を有しています。AXYSはカナダに本社を構え、欧州、英国、アジア、米国および南アメリカに拠点を置いて事業展開を行っています。過去20年間に50か国以上で、500を超える種類の気象および海洋システムを構築しています。顧客には、風力・潮力エネルギー企業、石油・ガス企業、政府機関や国際軍事機関、環境機関、沿岸エンジニアリング会社、鉱物採集会社、港湾当局、気象当局、および海洋学研究所などがあります。AXYS QHSE プログラムは、ISO 9001-2015、ISO 45001 および ISO 14001に準拠しています。