風力発電のための風況精査や、排出される排煙の拡散予測に用いるために、地上から高度数百メートル付近までの風向・風速を知る必要があります。
従来は観測ポール、または既存の構造物などを用いて必要とする高さに風向風速計を設置して測定しておりましたが、当社で所有するドップラーソーダは地上から上空に向かって音波を発信することで、観測ポールを用いないリモートセンシング手法により、高度数百メートルの風を観測することができます。
ドップラーソーダとは
音波を上空に発射し、空気の密度(温度)の違いによる反射波を受信して風向・風速を計測する手法です。
反射波のドップラー周波数変化から空気の移動速度を算出することによって風向・風速を測定します。
測定最大高度は500m、高度分解能は10mで、1分~60分平均の風向・風速を出力します。
風速の精度は0.1~0.3m/s(水平風)、0.03~0.1m/s(鉛直風)、風向の精度は1.5度未満です。
周囲に音を出すため、測定機から周辺500mに民家が無いことが条件となります。
リモートセンシング手法において、安定してデータが取得ができる手法となります。