日本気象は正確な気象観測を行うために、必要となる気象測器機器の精度評価をする試験サイトを設けています。高さ60mの気象観測塔(風況マスト)に風向風速計、気温湿度計、気圧計が取り付けられており、気象観測機器、風況観測機器の精度確認が可能です。
また、近年導入が進んでいるリモートセンシング機器の精度評価が可能なように、専用設置台も用意しています。さらに水平に離れた地点の風況を計測するスキャニングドップラーライダーの検証も可能です。
地上気象観測、高層気象観測、風力発電のための風況調査に、利用されています。
風力発電のための風況調査
この分野では近年、ドップラーライダーを用いた観測手法が多く取り入れられています。
適合性確認や事業性評価においては、事前の精度検証が重要となります。
日本気象では、リモートセンシング機器を第三者が観測精度を評価できる仕組みを用意しました。
信頼性の高い観測であることを示すことができ、また観測期間中の機器不具合のリスクを低下することにつながります。
秋田テストサイトについて
風況マストの必要性
洋上風力発電におけるドップラーライダーを使った風況観測では、その観測値だけでは風況観測値として認められていません。必ず正しい値として風況マストでの風況観測値が必要とされます。
風況マスト設置地点の地形評価と由利本荘の地形
秋田県由利本荘市の沿岸部に気象観測塔(風況マスト)を設置しています。
地形は「単純な地形」が設置に適していますが、当サイト周辺の地形は平坦で、リモートセンシング機器の国内検証サイトとして適した場所です。(DNVによる第三者認証取得済み)