大気境界層内の温湿度プロファイルを詳細に把握することは、気象シミュレーションの精度向上や、風力発電の効率を左右するウェイクの評価などにとって重要です。近年、赤外分光光度計という、気温、湿度の鉛直分布を地上から高頻度に観測することが可能な技術が開発され、利用が進みつつあります。
赤外分光光度計について
大気中で放射される赤外線は、気温によってそのスペクトルが変化し、また地上に届くまでに水蒸気や二酸化炭素等の物質によって吸収されます。そのため赤外線の強度スペクトルには、気温や大気中の物質濃度の鉛直分布の情報が埋め込まれていると考えることができます。
赤外分光光度計は干渉計の原理を利用して、地上から見た赤外線の強度スペクトルを得ることができる装置です。気温や湿度の鉛直分布は、ここで得られた強度スペクトルと整合するように、最適推定(Optimal estimation)と呼ばれる手法を用いて求めることができます。
ASSIST-II
ASSIST-II はTelops社(Exosensグループ)が販売する赤外分光光度計です。筐体は140cm×102cm×163cm、195kgと可搬性が高く、幅広いフィールドに設置可能です。
本装置は、米国海洋大気庁による洋上風力発電の予測精度向上プロジェクト 3rd Wind Forecast Improvement Project(WFIP3)や、米国エネルギー省が主導する風車ウェイクの調査プロジェクト American WAKE experimeNt(AWAKEN)等で採用されています。
弊社は国内販売店として、購入、委託・デモ観測に対応しています。詳しくはお問い合わせください。
活用事例
- 低空の気象予測(霧、視程、結露予報等)
- 風力発電開発における発電量予測
- 工場における粉塵等の環境影響調査
- ごみ清掃工場建設予定地における環境影響調査
- レーダー伝播予測








